松村歯科クリニック

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症例 CASE 8

歯牙移植、ジルコニアセラミック症例

概要
初診時正面

この患者様は紹介で来院され、主訴は右下の7番の疼痛でした。若いのに歯周病(歯肉の腫脹と発赤に注目)が顕著で、特に上顎前歯があまりにも悲惨です。これで日常を生活していらっしゃるのかと思うと気の毒です。左上1番は根先相当部に膿瘍を呈しています。右上1番は何とも言えない前装冠です。どうでしょう?

初診時上顎観

上顎においては1歯レベルでは良い歯質をしているように思われます。口蓋側の歯肉の腫脹や発赤が顕著です。8番まできっちりありますが、左上の8番はその対合が無いので呈出しています。咬合面のインレーは不適合です。

初診時下顎観

下顎においては上顎同様歯肉の腫脹や発赤が顕著です。主訴は右下7番の自発痛ですが6・7番間の歯間乳頭が膿瘍を呈しています。あまりにも不適合冠なので歯根を痛め不潔になり、抜歯必至です。

初診時口腔清掃状態

初診時の下顎舌側の状態です。正しく清掃できていないため、歯石付着が顕著で歯肉は易出血性となっています。歯ブラシをする行為は確立しているのにこのような状態なのは、やり方に問題があります。歯を磨くと血が出るので、怖くてあまりしなかったとも言われていました。ひたすら口腔保健概念の指導です。

初診時X線パノラマ

全体的所見として左上8番(親知らず)が廷出、右下7番が歯根破折、左上1番の根先透過像、右上1番の不適合補綴が顕著です。

初診時右下7番X線

主訴である右下7番はX線上で髄床底が破折、コアを含むクラウンの不適合が顕著です。おそらく8番のエスカレーションも起因があるのでしょう。抜歯必至です。

右下7番不適合冠除去後

右下7番のクラウンおよびコアを除去したところです。残存歯根周囲の歯肉がすごい状態で、炎症しています。クラウンのマージンに向けて腫脹して、歯磨きの度に出血していたのが容易に想像できます。

右下7番抜歯および移植術直後

主訴である右下7番部は保存不可能なので、やはり抜歯予定である左上8番(親知らず)を移植したところです。同時に抜髄をして後日根充し、レジンにて咬合面を充填して予後観察とします。

右下7番相当部移植完了後X線

右下7番と左上8番を同日抜歯して8番を移植しました。根管充填後咬合面をレジンにて充填後のX線です。歯根形態は悪く、反対側の対顎からの移植は予後が悪いと一般的には言われていますが、移植しない手は無い症例と思います。

右下7番相当部移植完了後下顎観

移植は良好と考えます。ちなみに左右の6番の銀歯の不適合さは顕著です。手前の隣接面のカリエスも肉眼で分かります。今後患者様に説明をしていきたいと考えます。

初診時上顎1,1番X線

さてこの時点で患者様の考えに少し変化が見られ、(移植が新鮮に思えたのか?)最初は気にしていなかった前歯部を治療することとなりました。そのX線ですが(1初診時正面参照)、楼孔のある左上1番は根尖透過像が顕著です。2歯とも再根管治療です。

上顎1,1番不適合冠除去及び上唇小帯切除

とりあえずあまりにもひどい前歯の不良冠を除去、再根管治療を開始して、更に歯肉溝掻爬、歯肉整形と上唇小帯切離を半導体レーザーにて施術します。

上顎1,1番仮歯時

施術後仮歯を装着して、今後はひたすら根管治療と歯周病処置に専念します。あまりきれいな仮歯を入れて中断になることを(この仮歯で患者様は喜んでしまい途中なのに満足して来なくなる。結果抜歯となったことが多々あり。)危惧して研磨など荒くしていました。疑って申し訳ありませんでした。これも治療を完遂するための駆け引きとご容赦下さい。少し左上根尖相当部の楼孔が小さくなっています。レーザー照射などあらゆる手法を取っています。

上顎1,1番ファイバーコアセット時

左右1番の根管治療も終えて、ファイバーコアを植立したところです。歯肉の腫脹もだいぶ消失して、歯冠長も適切と考えます。また上唇小帯も後退して、これなら上手く清掃できるかな?と考えます。

作製ジルコニアセラミック冠

この頃になると、諦めていたご自身の口元に自信を持てるようになったのかなと思われました。補綴物の話は以前からしてありましたが、ジルコニアセラミックを選択されました。良い決断と思います。舌面もきれいに仕上がり、なにより衛生的です。

ジルコニアセラミック冠仮着正面観

作製したジルコニアセラミック冠を仮着したところです。歯茎の炎症も大分消失してホワイトピンク色を呈しています。初診時と比較をお願いします。だいぶ歯肉の発赤や腫脹が減少しています。患者様は写真を見て「本当はこんなにきれいなんだ」と他人事のようにおっしゃっていました。気合が入っているので当然です。もともと歯周病リスクの高いタイプの方ですが基本は口腔内を清潔にすることです。

ジルコニアセラミック冠仮着上顎観

上顎前歯仮着直後上顎面観です。ジルコニアセラミック冠のノブは少し残して仮着セメントの取り残しが絶対無いように歯肉溝を探ります。臼歯部は咬合面において不良インレーを除去して、そのほとんどをレジン充填にて対応しています。初診時と比較してください。

術後X線パノラマ

今回の治療計画をほぼ完遂したところのX線パノラマです。ポイントは右下7番部の移植、上顎前歯の再根治ジルコニア補綴、メタル修復のレジンなどへの変更です。下顎左右の6番には不適合なメタルクラウンが残存していますが、今後の定期健診にて考慮するよう患者様には指摘しております。

定期健診清掃状況

しつこく染め出しブラッシング指導をしていますが、このように清掃状況が時間とともに悪くなる傾向がある方です。同じことを反復指導するしか(いわゆる口をすっぱくして!)ありません。衛生面での自立を促すことが今後の課題です。しかしジルコニアセラミック冠の周囲には歯垢の付着がほとんど無く、天然歯にこれだけ付着するのは、私のPMTCが悪いのか?患者様の意欲がまだ低いがジルコニアが衛生的なのか?どちらにしてもまだまだ終了にするのは不安なので(患者様を疑っています。)しばらくは毎月来てもらってブラッシング道場です。

歯牙移植、ジルコニアセラミック症例

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